近年、出会い系サイト、アプリの利用者数が急増しています。
ただ、各サービスの利用者数を比較しているサイトは少ないのが現状。
加えて、利用者数が本当に正しいのか、活発に利用しているアクティブな会員数がどれぐらいなのか疑問に思う方は多いでしょう。
この記事では、各サイトの利用者数をまとめながら、実際にどれぐらいの男女がサイトを利用しているのかをまとめました。
たいていは累計会員数
それぞれの出会い系サービスは累計会員数で会員数を紹介しています。
ここでは「イククル」の累計会員数を紹介しましょう。
「日本最大級!出会いのSNSコミュニティ」を名乗る「イククル」のホームページによると「会員数は800万人を超え、さらに増加中」とあります。
イククルは2001年にサービスを開始したので、2017年現在まで15年間で1年当たり40〜50万人のユーザーが新規登録を済ませたと考えることができます。
老舗ほど多い
インターネットや携帯電話が普及が進んだ2000年代から、出会い系サイトの利用者数は徐々に増え始めました。
当初はサクラや業者が出会い系サイト内に紛れ込み活動していましたが、管理人や運営者側の努力で排除が進み、現在はセキュリティ上の安心感も増してきました。
それでも100%安心とは言えませんが、業者をうまく排除しながらサービスを続けてきた老舗サイトは比較的安心感があると言っていいでしょう。
ワクワクメールは2001年にサービスをスタートさせ、現在までに累計350万人を突破したといいます。
通称「Jメール」の会員数はiTunesのアプリ版ダウンロード画面にありました。
これによると、会員数は600万人を突破したそう。
ただこの「600万人」が本当だったとしても、その全員が毎日利用している活発なユーザーであるとは限りません。
Jメールは運営開始から16年が経過したそうです。
累計会員を運営年数で単純に割ると、1年当たり30〜40万人が登録しており、これを通算した数が「600万人」である、と判断した方が良さそう。
この600万人が課金を続け、今でもサービス内で活発に利用しているかは別の問題だと考えた方が良さそうですね。
なお、2000年代の出会い系サイトは完全無料であるか、お金をクレジットカードや銀行決済で支払い、メッセージ送信や女性のプロフィール閲覧にかかるサイト独自のポイントを購入する「ポイント制」の課金方法が主流でした。
そのため、現在「老舗」と言われる出会い系サイトはポイント課金制のサイトが多いと言えます。
現在は、月額に決まった金額を支払う定額制サービスが急速に会員数を増やしています。
ポイント制の老舗アプリは運営ノウハウを長い間たくわえてきました。
そのため、ある程度信頼できるサイトであることは間違いなさそうですが、月額制の新しい出会い系サービスも良いサイトであることが多いです。
優良サイトの指標になる
各サービスが会員数を開示しているのは、会員数が多ければ多いほどサービスが信頼できるものになっていることを示しています。
また、ユーザーが多いサイトであればあるほど、首都圏など人の多い地域に住んでいない人にとっても出会いのチャンスは広がります。
田舎に住んでいるのに、会員数が少ない出会い系サイトに登録しても「遠いから本命の恋人にするのは無理」と交際には至らない場合も多いでしょう。
サービスが優良かどうかはさておき、田舎に住む人は登録会員数が多いサイトに登録しておくことをおすすめします。
会員数に関する注意点
利用者数が多いことを各サービスは盛んにPRしていますが、利用者数だけをうのみにしてしまってはいけません。
「会員数は多くてもサービスをのぞいたら女性がニセモノばかりだった」
「会員登録すると男性ばかりだった」…
課金をしてから「しまった」と思っても後の祭りです。
会員数の他に注意すべき点を挙げていきます。
男女比はわからないことが多い
異性と出会いたい!と真っ先に出会い系サービスを利用する人は男性が中心。
そのため、出会い系サイトには男性会員が多くなりがちな傾向があります。
そのサイトやアプリの会員数が仮に多かったとしても、会員が男性だらけのサイトだと女性とめぐり合うことは困難です。
各サービスともこれまでの累計会員数は公開しているものの、その中の男女比がどれぐらいかを公表しているサイトはそう多くはありません。
公に男女比を公開しているサービスはYYCぐらい。
YYCは、登録時に男女それぞれの会員数を表示しています。
これによると2017年2月時点で、男性利用者が約150万人、女性利用者は83万人。
おおむね2:1の割合で、男性が多いことが分かりますね。
他のサイトもほとんど男女比は開示していませんが、男性よりも女性の利用料を安くしているサービスが多いことから考えても、各出会い系サイトを活用している人は男性が多いと判断できるでしょう。
現在のアクティブ数がわかるかどうか
登録会員者数が多かったとしても、登録したユーザーがその出会い系サービスを現在も利用し続けていないと、これから登録してもその出会い系サイトを利用しても意味がありません。
現在もそのサービスを表示しているかどうかを示す「アクティブ会員数」を表示しているサイトはあります。
サービス開始から10年以上が経過している大手の出会い系サイトPCMAXは、累計会員数が800万人を超える人気サービスですが、現在もPCMAXを使っている「アクティブ会員数」は50万人と、累計会員数と比べればその数は少なめ。
その分、PCMAXは運営実績が10年を超え、ノウハウを貯めて利用者が安心してアプリ、サイトを利用できることをPRしています。
PCMAXの公式サイトによると、現在もサイト、アプリ上で恋人を探すために活動している「アクティブ会員数」は50万人、写真投稿の数も3万2,000件に上ると言います。
ただ、どのような人が「アクティブ会員」なのかはサイトによって判断が違うのかもしれません。
サービスを利用する頻度が1週間に1回なのか、1日に1回なのか……何をもって「アクティブ」と表現するのはサービスによってバラバラでしょう。
実際にどれぐらいの女性がオンラインで相手を探しているのかは、実際にサイトやアプリを動かしてみないとわかりません。
アクティブ会員数はある程度の目安にして、口コミも参考にしながら異性を見つけやすいサイトを見つけ出しましょう。
会員数の多い優良出会い系サイト紹介
会員数が多ければ、そのサイトはある程度信頼できるものであることは間違いありません。
多くの人が利用していて、かつ女性になりすます「サクラ」や悪質なサイトに誘導する業者が少ない優良な出会い系サービスを紹介していきます。
累計会員数の多い老舗
出会い系サイトの草分けとして有名なサイトのひとつに「ハッピーメール」があります。
ハッピーメールは渋谷109の横や新宿、心斎橋など、全国各地に巨大看板広告を設置しています。
「トラック広告でハッピーメールの存在を知った」という人も多いでしょう。
運営会社の株式会社アイベックは1981年の創業。
ハッピーメールの運営に加えて、インターネットのアフィリエイト事業、コンサルタント事業、ソフトウェア開発事業などを手掛けている福岡の企業です。
ハッピーメールの公式サイトによると、ハッピーメールはサービス開始から10年以上が経ち、累計登録数は実に1,300万人を超えているそう。
無料登録のみでサービスを利用していないユーザーや、退会者や既婚者も含んでいるかもしれません。
今もサービスを利用し続けている人がどれぐらいいるかは不明ですが、それでも、広告に力を入れていることからある程度のアクティブ会員はいると考えていいでしょう。
最近登録者が多いサイト
最近急速に会員数を増やしているのは月に決まった額の利用料金を支払う定額制の出会い系アプリです。
代表的なものは、pairs(ペアーズ)やomiai(オミアイ)など。
いずれも、最近FacebookなどのSNSで広告をよく見かけるようになり、最近評価が高い出会い系サービスです。
pairsはニュースリリースで会員数が日本国内版と台湾版を合わせて500万人を突破したと紹介しました。
日本版の正確な数字は出ていませんが、約450万人だと言われています。
pairsは2016年1月、500万人突破を記念して利用者の詳細データを公開しました。
これによると、2012年にリリースしたpaisは2014年に100万人、2015年に300万人を超えるなど、利用者数は右肩上がりです。
なお、500万人を突破した利用者数は無料会員を合わせた数字です。
無料会員を除いた累計の有料会員数は2017年1月現在で55万人に上ります。
omiaiはpairsと比べれば多くないものの、累計150万人を突破したと2016年7月にニュースリリースで発表しています。
omiaiがマッチングサービスを開始したのが2012年。
2014年3月には50万人を超えるなど、ここ数年で急速に会員数を増やしていることが分かりますね。
また、omiaiのマッチング数を見ると2016年の時点で500万件を突破しており、単純計算で1人当たり3、4件が異性とマッチングし、メッセージを交わしていることがわかります。
現在のアクティブ会員数を公開しているサイト
pairsが会員数500万人を突破したことを記念したページでも、アクティブな会員数は公開していません。
ただ、サービスを活発に利用している人がどれぐらいの女性とメッセージを交わしているのかは公開しています。
paisでアクティブに恋活に励んでいる人のデータを調べたところ、月間にメッセージを交わしている人数が男性7.98人、女性7.85人だということがわかりました。
さらに、pairsを退会した人にアンケートを取ったところ、pairsを通して恋人ができたり、結婚してサービスをやめることになった人が3万5000組いると言います。
それだけ、サービスを通じた恋活が盛んであることがわかりますね。
PCMAXは現在のアクティブ会員数を50万人としています。
アクティブ会員数が50万人だと言っても、50万人が毎日サイトやアプリで異性とメッセージを交わしているのか、1カ月に1回サイトやアプリを見ているだけなのかはわかりません。
そのためPCMAXはトップページに会員のアクティブ会員数とともに、1日にサービス内に投稿される写真の投稿数を3万2000件、出会いの募集書き込みを15万件だと紹介し、サービスの利用が毎日活発であることをPRしています。
「ワクワクメール」もサイトによると、毎日の新規登録者数は1600人以上、サイトの「掲示板」に書き込む数も3万件、閲覧数は1500万PVに上ると言います。
傾向として、友達づくりや恋活など、友達の異性の数を増やす目的で登録する出会い系サイトはアクティブ会員数が多くなると言えるでしょう。
「ゼクシィ縁結び」「楽天オーネット」など婚活サイトはアクティブ会員数が少ない代わりに、じっくりお相手を探すために利用期間が長い傾向がありそうです。
悪質なサイトでないか見極めるためには
出会い系サイトの中には、女性になりすます「サクラ」やポイント稼ぎを企む人たち「キャッシュバッカー」が潜む悪質なサービスもあります。
出会い系アプリの画面を見ただけでは、そのサービスが信頼できるもので、異性と出会いやすいものであるかは判断がつきません。
悪質なサイトでないかを見極めるためには、インターネットで評判を探るのもひとつの方法ですが、各情報サイトの情報は参考程度にしておくべきです。
その他に、サービスの運営会社のホームページを自分で確かめ、信頼が置けるかを判断するのもいいでしょう。
ここでは、YYC(ワイワイシー)という出会い系サービスを例に挙げます。このサイトでは、累計会員数が1000万人を超えたという巨大なサイトです。
画面を下にスクロールすると、「運営会社」のページに移ります。
これをクリックすると、「株式会社Diverse(ダイバース)」と表示されました。
改めてGoogleから株式会社Diverseを検索すると、上のように洗練されたホームページに行き着きました。
Diverseの会社概要を見ると、資本金が1億円でSNSサービスの草分けとして有名な株式会社ミクシィの子会社であることがわかります。
運営しているのが有名企業であるのがわかれば、「サービスを使ってもだまされないかも」と思えますよね。
まとめ
それぞれの出会い系サービスで公開している会員数や男女比、1日に交わされるメッセージの数など公開されている数字は、運営する会社が任意で公開しているものです。
そのため、その数字がすべて確かなものであるかどうかはサイトによることでしょう。
サービスによっては、サクラや業者の数で会員数を水増ししている可能性も否定できません。
だまされないためには、現在もサービスを頻繁に利用している「アクティブ会員」の数や口コミを確かめ、サイトの安全性が保たれているかなど総合的にサイトの信頼性を確かめましょう。
料金システムが複雑なものもありますが、ほとんどのサイトもアプリも登録無料のものが多いです。
ポイント制でも、登録時にお試しポイントがもらえるサービスがほとんどです。
登録するだけなら誰でもカンタンにできます。
まずは無料ポイントでサービスの女性登録者がどれぐらいいるのか情報を集め、実際に課金をするか判断するといいでしょう。