以前であればインターネットを通して人に出会うというのは、危険なイメージがあったり、リアルでまともに出会えない人がするイメージがありました。
しかし昨今では技術の発展や、法の整備などもあり、ネットを通して人に出会うということが急速に一般化してきています。
今まで危険なイメージを持たれていたいわゆる「出会い系サービス」だけでなく、真剣な出会いを求めて婚活する人にとってももはやネットでの出会いは必需品です。
今回はネットでの出会いがどのように変化してきたのか、特に婚活サイトに着目して解説していきます。
真面目な出会いを求めているけど、ネットサービスを利用することに抵抗がある人は、ぜひ参考にしてください。
規制や処分の強化で出会い系サイトは安心なものに
まずはなぜネットでの出会いが以前よりも安全になってきたのか解説していきます。
出会い系サイトの健全化の裏には「法の整備」が大きく関わってきます。
未成年を被害から守るための「出会い系サイト規制法」
2000年代の出会い系サイトが世に出てきたばかりのころは、出会い系サイトを通して出会った男女がトラブルになり、犯罪に繋がるケースも多発していました。
特に未成年の女子が出会い系サイトを利用するようになり、援助交際や児童買春などの性犯罪の被害者になる事件も増えてきたのです。
そのような背景から、性犯罪の被害から未成年の児童が被害者になるのを防止するために2003年に作られたのが「出会い系サイト規制法」です。
しかし、法律を作ったものの依然として出会い系サイトを起因として事件が多発したことをきっかけに5年後の2008年に規制が強化されました。
新しく改正された出会い系サイト規制法では出会い系サイトを以下の4つの条件を満たしたものと定義しています。
1,面識のない異性との交際を希望する者(異性交際希望者といいます。)の求めに応じて、その者の異性交際に関する情報をインターネット上の電子掲示板に掲載するサービスを提供していること。
2,異性交際希望者の異性交際に関する情報を公衆が閲覧できるサービスであること。
3,インターネット上の電子掲示板に掲載された情報を閲覧した異性交際希望者が、その情報を掲載した異性交際希望者と電子メール等を利用して相互に連絡することができるようにするサービスであること。
4,有償、無償を問わず、これらのサービスを反復継続して提供していること。
引用:出会い系サイト規制法の開設
https://www.npa.go.jp/cyber/deai/law/
難しく書いてはありますが、少し分かりやすく書くと次のようになります。
「異性との出会いを求める男女が、その交際に関する情報を、誰もが見れる状態で公開し、その情報を閲覧した男女同士が互いにネットを通して連絡しあえるサービス」
出会い系サイトはもちろん、多くの婚活サイトなども対象に含まれることになります。
出会い系サイトに求められること
上記の条件に該当し、出会い系サイトと定義されたサイトには法的な義務が生じます。
それは「届け出」「利用者が児童でないことの確認」「禁止誘引行為に係る書き込みの削除」等があげられます。
出会い系サイトの事業者は、事業開始の前日までに都道府県の公安委員会に届け出を出さなければいけません。
届け出を出した出会い系サイトの事業者は管理番号が付与されるため、出会い系サイトのホームページを見れば、その運営者が届け出を出したかが分かります。
出したからといって優良サイトなわけではありませんが、届け出を出していないサイトは悪質業者なので一つの指標になるでしょう。
また利用者が18歳未満の自動でないことを確認するために、年齢確認を徹底しなければなりません。
「18歳以上ですか?」という質問に「はい」「いいえ」で答えさせるためだけでなく、免許証など公的に認められたもので確認しなければいけません。ユーザーからするととても面倒ですが、ちゃんと年齢確認をしている出会い系サイトは優良サイトである可能性が高いため、必ず年齢確認を行いましょう。
またユーザーの中には他人の別の人間の書類を使って登録している未成年者や、未成年者と知りながら援助交際を誘う大人もいます。
出会い系サイト内でそのような違法なやり取りが行われていないかチェックし、怪しいユーザーに対して警告したり、アカウントを停止するなどの処置が事業者側に義務付けられています。
これらの施策により出会い系サイトの取り締まりが厳しくなったことは、出会い系サイトのイメージアップの要因となります。
ネットを利用した異性との出会いが急速に一般化
ネットを通しての出会いが一般的になった要因は方の整備だけではありません。
PCやスマホの普及により、今やだれでもが気軽にインターネットに繋がれる時代になりました。
それに伴いFacebookなどのSNSや、LINEなどのメッセージアプリなどが開発され、ネットでのやり取りはもはや当たり前となっています。
SNSやブログを使えば会ったことのない人とも気軽に繋がることができ、世界中のだれとでも仲良くなることも可能です。
仲良くなって相手が信頼に足る人物だとわかれば、実際に会う話になるのは自然なことですし、出会い系サイトに限らずネットで繋がることは自然になりました。
出会い系サイトという言葉に抵抗を覚える人はまだいますが、「マッチングアプリ」など言葉を変えた類似サービスを使う人は非常に多くなりました。
婚活でも婚活サイトを使って出会うのが当たりまえに
数年前から続く婚活ブームにより、出会うためのサービスが急速に増えてきました。
以前であれば婚活パーティーや結婚相談所に行くしか出会いの機会はありませんでしたが、今や「ネット婚活」という言葉ができるくらい、ネットで出会うことは一般的になっています。
出会い系サイトも婚活サイトも基本的な仕組みは一緒ですが、婚活サイトは婚活で使うための特徴があります。自分の目的に会わせてうまく使い分けましょう・
婚活サイトでは独身証明書や収入の証明が可能
婚活サイトと出会い系サイトの一番の違いは「既婚者がいるかいないか」です。
気軽に出会える出会い系サイトに対して、婚活サイトの利用者は文字通り婚活のためにサービスを使っているため、一つ一つの出会いに対して真剣です。
もちろん既婚者に躓いているわけにはいきません。
そのため婚活サイトの多くでは独身証明書が提出でき、独身証明書を提出したユーザーはプロフィールに表示されます。
この独身証明書というのは、2000年から発行が始まった新しい証明書で、結婚相談所などに登録する時のためなどに、本籍をおいている市町村の区役所で発行されている公的な書類です。
厳しい婚活サイトでは独身証明書の提出を義務付けているサイトもあります。
また女性が結婚相手に求めている大きなステータスに男性の年収があります。
多くの婚活サイトでは年収でも相手を検索できるため、年収の低い男性は検索結果にする表示されません。そのため、せめて検索結果に表示されようと年収を水増しして登録する男性もいるほどです。
実際にあって仲良くなれば、年収など大きな問題にならないと甘くみている男性が、プロフィールを詐称するわけですが、現実はそんなに甘くありません。
後々実際の年収がばれたことで女性に振られたり、大きなトラブルになるケースもあるのです。
年収に関するトラブルをさけるために、婚活サイトでは源泉徴収などで年収証明ができるサイトもあります。
個人情報などで義務にしているサイトは多くありませんが、証明していればプロフィールに表示され、女性からの信頼度も高まります。
無料で登録、本格的に利用するには有料プランへ
婚活サイトの多くは月の利用料が決まっている定額制ですが、登録は無料であることが多いです。
無料登録をすれば実際にどんな会員が登録しているか分かり、サイトの細かいイメージも分かります。
初めて婚活サイトを利用する人の中には「婚活サイトに登録する人って残念な人ばかりなんじゃないか」などと不安に思っている方も多いです。
無料登録で実際に登録しているユーザーがどんな人が利用しているか、どんな人に会えるか分かるので安心して使えます。
多くの婚活サイトでは、無料登録では相手にメッセージを送れないし、自分のプロフィールも異性に表示されない場合が多いです。
そのためお気に入りの異性ユーザーを見つけてアプローチしたい場合は優良会員になる必要があります。
婚活サイトに自分に合う人がいるか不安な人は一度無料登録で他のユーザーのプロフィールを見てみるといいでしょう。
デートの日時や場所も設定してもらえる
異性との交際経験が少なかったり、婚活を始めたばかりの人は、最初のデートをどのように設定したらいいのか分からず不安になる人もいるでしょう。
そういう方におすすめなのが「ゼクシィ縁結び」のお見合いコンシェルジュです。
結婚総合誌「ゼクシィ」から発展した婚活サイト「ゼクシィ縁結び」の中のお見合いコンシェルジュでは、煩わしいデート設定を代わりに行ってくれます。
お気に入りの異性を見つけて、やり取りを重ねるまでは通常の婚活サイトと同様です。
お互いに一度会ってみようと気持ちの準備ができた時、コンシェルジュが間に入ってくれてデートの設定をしてくれるのです。
お互いに休日の都合や希望のエリアを教えてもらい、初デートにふさわしいデートスポットを身繕ってくれます。
日程がなかなか合わないとデートへの意欲が下がってしまいますし、忙しい男性ではデートスポットを探すのも一苦労です。
効率よくデートを楽しみたいならぜひ活用したいサービスですね。
合コンを組んだりパーティを探せるサービスも
実際に婚活サイトを利用していても思うようにお見合いを組めない場合もあります。
お互いの距離を縮めるためにやり取りを重ねて、デートに誘うのは一人会うのにもけっこうなストレスです。
相手は選べないけど、手っ取り早く真面目な出会いが欲しいという方は合コンセッティングサイトや街コンサイトを利用するのもおすすめです。
結婚相談所連盟を手掛ける株式会社IBJは「RUSH」という合コンセッティングサービスも運営しています。
合コンしたい相手の条件を設定しておけば、日程を調整して合コンを設定してくれます。
お店も合コンに適した雰囲気のいいお店を選んでくれて予約もしてくれるので、当日お店に行って合コンを楽しむだけです。
費用はその都度の課金になり、男性7,580円女性3,980円となります。
多少男性が高くはなりますが、割り勘にして雰囲気を悪くすることもありませんし、女性の分を奢るよりは安く済みます。
何より自分で人数を揃えて日程を調整してお店を探す苦労がないのは、とても便利ですね。
また主に週末に行われる街コンに参加するのも、手軽に出会いを増やせます。
街コンは多くの男女が参加しているため、自分の好みの異性に出会う確率も高いですし、おいしい料理を食べながらであれば自然と話しも弾みます。
さまざまな企画付きの街コンもあるので自分のお気に入りのイベントを探すのも楽しみの一つでしょう。
先ほども出てきたIBJは「PARTY☆PARTY」という街コンサイトも運営しています。
条件つきのパーティや面白い企画つきのパーティが多いので、どんなパーティーがあるか見るだけでも楽しくなるでしょう。
連続3回街コンに参加してもカップリングしなかった場合は条件付きで返金される補償もあるので、3回はチャレンジする価値ありです。
日本最大の街コンポータルサイト「街コンジャパン」では、簡単なプロフィールと自分の住んでいる都道府県を入力するだけで使えます。
自分が住んでいる地域で開催される街コンの一覧が提示されるので、都合のいい日程の街コンを探してみましょう。
「街コンジャパン」を運営している株式会社リンクバルは街コン事業を展開しながら上場した企業なので、安心して利用できます。
恋活・婚活だけじゃない、様々な目的に適した出会い系サービスも
恋活・婚活のために出会い系サービスを使うと考えると、つい緊張してしまう人もいるかもしれません。
そんな方は無料で利用できて色んな目的で出会えるマッチングアプリがあるので活用してみましょう。
海外から上陸してきたマッチングアプリ「tinder」は恋活・婚活はもちろん、さまざまな目的で人に出会うことができます。
操作方法はとても簡単で次々に出てくる相手ユーザーの写真と簡単なプロフィールを「好き」か「嫌い」かで振り分けていくだけ。
好きであれば右にスワイプ、嫌いであれば左にスワイプという風に。お互いに右にスワイプしたユーザー同士でやり取りができるようになります。
登録方法も簡単でFacebookアカウントを使うため、架空のユーザーに出会うことはまずありません。
またFacebookで繋がっている友達が表示されることもないので、知り合いにばれることもないでしょう。
Tinderが恋活アプリと一線を画すのは、表示できるユーザーの性別をどちらでも、もしくはどちらも設定できることです。
表示するユーザーの年齢も50代まで設定できるので、恋愛だけでなくさまざまな出会いが楽しめます。
同じ趣味の友達を探してもいいですし、ふらっと飲みに行く友達を探すのもありです。気軽に友達探しから始めてネットでの出会いに慣れるのもいいかもしれませんね。
【まとめ】ネットで異性との出会いの可能性を広めよう
インターネットが普及した現代ですが、まだまだネットを通じて見知らぬ異性に出会うのが怖いという人は大勢います。
もちろん未だに出会い系サイトを通して出会った人同士でのトラブルはありますし、法律での規制があるとは危険なこともあるでしょう。
しかし今安心できるサービスを使い、出会い方に気をつければ異性との出会いをこれほど広げてくれるチャンスもありません。
婚活目的でも恋活目的でも出会い系サイトやマッチングアプリをうまく利用すれば、効率よく異性に出会うことができるのです。
いきなりお金をかけるのが怖いという人は、まずは無料で始められるサービスを探してチャレンジするのもいいでしょう。
まずは幅広いサービスに触れながら、自分に合ったサービスを見極めていきましょう。