出会い系サイトには“サクラ”と呼ばれる、運営が雇ったアルバイトがいます。
サクラは、男性会員に女性会員のふりをしてメールを送り、有料ポイントへの課金をうながすお仕事内容です。
少し前まで、サクラは色々な出会い系サイトに存在しましたが、2017年現在では事情が違うようです。
出会い系サイトのサクラアルバイトとはどのようなものなのか、いまだに存在してるのか、どうやって募集をしているのかなどをまとめていきたいと思います!
サクラに騙された経験のある方、サクラのアルバイトがしたいと思っている方は必見です!
出会い系サイトのサクラアルバイトの実態
出会い系サイトにはサクラが存在するということは知っていても、その内情は不明ですよね。
まずは、出会い系サイトのサクラの実態からご紹介していきます。
(1)サクラの実態.男性が多い
実は、サクラのアルバイトは女性でなく男性の方が多いです。
もちろん、女性もいますが割合は3:7ほどで男性の方が圧倒的に多いです。
これはなぜかというと、「男性の方が男性の気持ちを理解できるから」ということだと思います。
男性のサクラは、どうすれば男性会員が会話に食いついてくるのかをよく分かっているのです。
(2)サクラの実態.1人ではない
例えば、Aさんというユーザーが朝から晩までログインしているとします。
しかし、サクラはシフト制なことがほとんどなので、途中で交代するんです。
しかも、出勤日などもありますから、Aさんを相手しているのはB子と名乗っているサクラA,サクラB、サクラC、サクラDの4人だとうこともあり得ます。
ポイントをたくさん課金してくれるユーザーが、違う出会い系サイトに流れてしまうのを防ぐためにこのような体勢をとっています。
男性会員と話したこと、どんな話題に食いつくか、どんなタイプの女性が好きかなどをメモでやり取りして記憶して、複数人で1人のサクラをつくりあげます。
(3)サクラの実態.横のつながりがある
例えば、あるユーザーがAという出会い系サイトに登録したとします。
このユーザーは、Aを1か月ほど試した後、「違うところにも登録してみようかな」と思い、Aを退会して新たなBという出合い系サイトとCという出会い系サイトに登録しました。
しかし、A・B・Cは運営が同じで、Aさんの情報がダダ漏れしているかも可能性もあるのです。
大元の運営は同じなので、Aさんはいくらくらい課金をする人なのか、どんな女性がタイプなのか、どんな出会いを求めているかなども共有されます。
もしかすると、Aの時に相手をしていたサクラの人がBでも名前を変えて男性ユーザーの相手をしているなんてことも起こりえます。
出会い系サイトのサクラバイトは危険
上でご紹介したような感じでサクラはユーザーに『課金させる』『出会い系サイトに定着させる』『女性がいると思い込ませる』ために存在していました。
男性ユーザーも、サクラは存在していると理解しながらもひっかかってしまうような状況が続いていたのではないでしょうか。
しかし、サクラのアルバイトで逮捕者がでたことで、サクラは出会い系サイトから無くなりそうな傾向にあります。
詐欺に加担している扱い
サクラというのは、出会い系サイトだけでなく色々なところにいます。
開店のアピールで雇われたサクラ、行列ができていると見せかけるためのサクラなどです。
このサクラたちは罪に問われません。
以前までは出会い系サイトオのサクラもグレーゾーンの違法性にいましたが、いまははっきりとブラックです。
それはなぜかというと、“金銭をだまし取るから”。
サクラというと「サイトを盛り上げるためにいるバイト」くらいに思ってしまうかもしれませんが、実際は「詐欺」つまり「犯罪」です。
しかし、サクラはユーザーに課金を促しているだけでは罪になりません。
裁判でも、サイトを盛り上げているだけだと認識されたことがあります。
これにユーザーが不服を唱えたら、これはユーザーと運営の関係なのでサクラは関係ありません。
しかし、サクラが直接ユーザーからお金をだまし取ると立派な犯罪である「詐欺罪」にあたります。
サクラバイトも逮捕される危険性
運営と一緒にサクラも訴えらえれたケースはありますが、そのほとんどは不起訴あるいは起訴猶予処分です。
その理由としてはやはり、『運営が指導していたこと』と『サイトを活性化させる目的であった』ことにあります。
サクラに関する事件例・裁判例
サクラに関する事件例・裁判例を3つご紹介します。
▼「有名人を名乗り」31億円をだまし取った事件
この事件は被害総額が大きいのでテレビのニュースでも連日放送されました。
サクラがAKB前田敦子、嵐の櫻井翔、EXILEのMAKIDAIと名乗ってSNSなどから「ほかにバレるといけないからここで連絡を取ろう」と出会い系サイトに引っ張ったそうです。
騙された人はの男女比は、女性が全体の7割で残りが男性でした。
女性は「サクラに騙される」ということが念頭になく、危機管理が甘かったのかなと思われます。
芸能人の名前を名乗り金銭をだまし取るのは犯罪です。
サクラの域を大幅に超え活動だったので、出会い系サイトの運営者とともにサクラも逮捕されました。
▼紹介手数料で総額1億円
「必ず異性と出会える」とし、サクラとメールのやりとりや実際に会ったりして紹介手数料をとったとしてサクラを含む男女12人が逮捕されました。
メールも、出会ったのもサクラなのに紹介手数料をとるというのはやはり立派な詐欺行為に当たります。
▼出会い系サイトなのに出会えない
出会い系サイトって男と女がいて成り立ちますよね。
しかし、この事件では、このサイトには男性しか登録できない仕組みだったようです。
つまり、女性役は全員サクラということですね。
「出会い系サイト」なのに「出会えない」のは悪質だと判断されました。
サクラの詐欺罪について
詐欺罪は刑法246条に規定されています。
『人をあざむいて財物を交付させた者は“十年以下”の懲役』です。
財物とは「資産や財産」ですね。
お金、家や土地などの不動産、株券などが代表的なものです。
サクラの詐欺の立証は場難しい
詐欺の場合、『騙す意図があったのかどうか』を立証するのがとても困難だと言われています。
例えば、キャバ嬢はお客さんに、「あなたのことが好き♡」と嘘をついてお店に呼びますが、これはセーフですよね。
だって、好きかどうか証拠なんてないのですから。
もしかしたら、その時は本当に好きだったかもしれないし、その心情はキャバ嬢にしかわかりません。
万が一お客さんに訴えられても「本当に好きだったけど、別に婚約しているわけではないし、気持ちが変わった」とキャバ嬢が発言すれば、誰もそれを覆せません。
しかし、キャバ嬢がお客さんに「30日毎日お店に来て10万円使ってくれたら結婚してあげる」とうメールが残っていれば詐欺が立証できます。
「結婚してくれるっていうからお店に通ったのにしてくれないのならお金を返せ!」と訴えてもいいわけです。
出会い系サイトのサクラも同じことがいえます。
サクラが「本当は会いたかったけど、価値観が違うと思ってお断りした」こういえば、罪には問われないということです。
サクラバイト求人キーワード
サクラのバイトがグレーゾーン、むしろアウトなラインにいるのが分かりましたね。
ここまで読んでいただければ、サクラのアルバイトをしたいという人はあまりいないかなと思いますが、実は、求人情報誌を見てアルバイトに応募したら、それがサクラのアルバイトだったという体験をした人がかなりいるようです。
サクラのバイトは、普通のアルバイト情報誌に紛れ込んでいることもあります。
・データ入力
・未経験者歓迎
・服装自由
・やる気
・高収入
のワードが求人誌に出ていたら要注意、それはもしかしたらサクラのアルバイトかもしれません。
【求人広告例】出会い系サイトサクラのアルバイト
「アルバイトに応募したらサクラのアルバイトだった!」なんてことにならないように、3つ求人広告例をあげていきます。
▼求人広告例1.通勤型
サクラのアルバイトはオフィスレディやメールレディで募集している可能性が非常に高いです。
もしくはメールオペレーターなんて職業もサクラの可能性大でしょう。
メールレディで女性のみの応募の場合は、サクラだけど「会えるサクラ」を演じさせられる可能性もあります。
男性会員に写メールを送ったり、実際に会ってデートしたりしなければいけません。
▼求人高校2.在宅型
在宅でちょっとしたことで高収入を得られるという求人は、ほぼサクラのアルバイトだとみても良いでしょう。
広告のモデルが制服を着たメールレディ風の女性であれば警戒してください。
▼SNSの求人広告
SNSでは、「自分もメールレディでとっても稼いでいる」というクチコミの様にして広告をします。
ほとんどは、個人ではなく業者やアフリエイト(広告をクリックしたり、入会してもらうとブログ主に収入が入る)目的などです。
3つの求人広告例をご紹介しましたが、このような感じです。
見たことありませんか?
どれかはきっと見たことがありますよね。
タウンワーク、お仕事情報などのフリーペーパーだけでなく、TwitterやFacebookの広告や利用者の声などで募集をしているところもあります。
『簡単で、誰にでもできるのに高収入』という求人広告は注意しなければいけません。
知らないで応募してしまう人もたくさんいるんです。
求人サイトで知らずに応募するとどうなるか
求人サイトでサクラのアルバイトと知らずに応募してしまったとします。
まずは、普通のアルバイトと同じように面接から始めます。
出会い系サイトのサクラと言っても、その運営会社によって様々なので、広いワンフロアを貸し切っているところや狭いワンルームのマンションで作業する事務所もあります。
どちらかというと、広いワンフロアの事務所はまだ良心的です。
面接担当は普通の人で、断っても特にあとくされなく終わります。
問題なのはワンルームの狭いマンションでの面接。
強面の人が面接担当で断りづらい思いをしたり、上手にいいくるめられて働かされてしまうことがよくあるのです。
ワンルームのマンションが面接先なら注意した方が良いでしょう。
求人サイト側でもチェックしてはいるけど…
求人サイトでも、出会い系サイトのサクラの仕事ではないかどうかチェックは必ずしています。
特に、タウンワークなどの有名な求人誌は、求人を掲載するためには必ず求人誌の担当者と顔を会わせて事務所で打ち合わせをする必要があるので、厳しい目を光らせているとは思うのですが、いまだに募集はなくならないようです。
しかし、明らかにサクラ自体の数や募集を出している数は減っています。
その分、出会い系サイトに「女性だけキャッシュバックシステムやポイントバックシステム」が導入されたり、SNSで広告を出したりしているようです。
サクラのバイト報酬
サクラのアルバイトの働き方としては、2種類があります。
家でアルバイトを行う在宅型と通勤型です。
サクラの在宅型
サクラの在宅型はそんなに報酬は高くありません。
歩合制になるので、1通のメール送受信に20~80円ほどのバックがあるというだけです。
出会い系サイトによっては、電話機能や写真登校をすればその分バックがあることもあります。
1通80円のバックがあるとして、1日30通返信したら2,400円。
2,400×30日で72,000円ですね。
サクラの通勤型
サクラの通勤型は時給制です。
よりユーザーに課金させた人にはプラスで歩合制を設けているところもあります。
時給は1,200~1,800円ほど。
顔や胸など、自分の写真撮影ができる女性はプラスでバックがもらえることもあります。
サクラのアルバイト内容
サクラのアルバイト内容は、在宅でも通勤でも変わりありません。
『複数人の男性とメールのやり取りをする』だけです。
出会い系サイトによっては、「実際に会ったら高額バック」「電話もしなければいけない」の用なところもあるようですが、基本的にはメールするだけです。
返信するといっても、つまらなそうに「はい、いいえ」だけ答えてはユーザーも飽きてしまうのっで、相手が食いつくようにちょっとHな内容なども織り交ぜていかなければなりません。
こういったところで、男性の方が男心をより鮮明に分かるので、アルバイトには向いているのかもしれませんね。
女性がサクラのアルバイトをやりたいと思ったら、電話や体の一部を写メールすれば高額なバックがある所が良いと思います。
(サクラのアルバイトはやらないに越したことはありませんが)
サクラのアルバイトの実態-終わりに
私が10代のころサクラのアルバイトをした時は、横浜駅で真夏にチラシ配りのアルバイトをしていたら「エアコンの効いた涼しいところで時給は変わらずもっと楽にパソコンいじる仕事しない?」と出会い系サイトの運営者に声をかけられたのがきっかけでした。
当時はスタビなどが流行っているときで、出会い系サイトも流行真っただなかでしたから、『高時給・簡単・ラク・リスクなし』と夢のようなお仕事でしたが、いまは全然違います。
捕まってしまうかもしれないリスクを背負いながらやっていくには、デメリットの方が多いと思いますよ。