出会い系サイトのインターネット広告を、毎日見かけない日はないでしょう。
「あっという間に出会える!」とうたう広告を多く見かけますが、キャッチコピーや短文の口コミだけでサイトを選んでしまうのは危険。
支払い後にもっと多くの金額を請求されたり、知られたくない個人情報を吸い取られたり…思わぬトラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。
サイトや口コミの見分け方を覚えて、安全で良い相手が見つかるような「出会い系サイトとの上手な付き合い方」を身につけましょう。
(1)出会い系サイトの口コミを見分ける方法
ネットにある口コミは、慣れてくると「これはウソに違いない」と見分けることができます。「これってウソじゃない?」と判断するパターンを紹介します。
良い口コミばかりを見て、うのみにしてはいけない
サイトのメリットばかりを強調する口コミを見ても、その人にとって出会い系サイトを選ぶ判断材料にはなりません。サイトによっては利用者が改善すべき点を指摘する書き込みもあります。出会い系サイトは数限りなくあり、その人にとって良いサイトかどうかはその人の価値観や相性にもよります。
業者が口コミを書いていることもある
大手グルメサイトなど、口コミ投稿者の身分確認を取って、口コミの信頼性を上げているサイトは多くあります。ただ、出会い系サイトだけは別。業者が出会い系サイトの評判を上げるために、自分のサイトを他人を装って自慢していることが多いので、注意しましょう。
業者の口コミの傾向
業者が他人になりすまして口コミを書くことを直接確認することはできません。
でも、書き込みの内容を見て「これは業者が書いているのでは?」と判断できる場合もあるんです。
・安さをアピールする
マッチングサイトを運営するには当然、大きな費用がかかります。これを数百円などの低い月額で運営するのは無理。安さをウリにしている出会い系サイトは、サイトに機能制限をかけて後からオプションをかけるのが大多数。メッセージを1通送るために不当に高いお金を請求される場合もあるので注意しましょう。
・知名度の割に人が多い場合は、サクラに要注意
出会い系サイトでよくあるのが「サクラ」。実在しない人物があたかも自身にコンタクトを取ろうとすり寄ってくるんですね。このサクラを利用して、利用人数をかさ増ししようとする運営者が非常に多いので注意しましょう。
・女性の評価割合が多い
女性は無料の「相席居酒屋」がまちなかに増えてきました。相席居酒屋も出会い系サイトも、構図は似たようなもの。ともに男性利用者が多数を占めており、女性は男性よりも料金を下げるか、無料にしてなんとか女性の割合を上げているサイトがほとんどです。口コミを見るなら、普通は少ないはずの女性の評価の数が多い場合は注意が必要でしょう。
・短文で最高評価
口コミは多くの匿名掲示板にコピー&ペーストできるものです。短文で最高の評価をするサイトは、転用して多くの掲示板にコピー&ペーストしている可能性が高いといえるでしょう。口コミを見る場合は、そのサイトの機能やマッチングさせるシステムなど、サービスに対して具体的に言及しているものを見なければなりません。
・「どれも駄目だったけど彼氏ができた」自慢の書き込み
「このマッチングサイトでやっと彼女、彼氏ができた!」と自慢するパターンも要注意。利用者の成功体験を聞くと励みになりますよね。でも、それが顔出し、実名でない場合は注意が必要。もしかしたら、業者がモデルを募り、あたかも出会い系サイトを使ってカップルが成立したとウソをついているかもしれません。口コミを見るときには、それを書いた人が誰かを特定できるのがベストです。
・「優良サイト」は自分で見分けるのが重要
今まで説明してきたように、出会い系サイトの運営元を口コミやネット上の評判だけで判断するのは危険です。
かといって、「出会い系サイトはどれがいいの?」と日常会話で情報を仕入れるのも気が引けますよね。サイトを探すなら、インターネットの情報を正しく解釈して優良なサイトを見つけるのがいいでしょう。
(2)優良サイトを見分けるポイント
・老舗で実績がある
優良サイトであればあるほど、信頼できる雑誌や信頼できるサイトの広告に表示される傾向が高くなります。
一方で、個人が作ったブログやサイトに出ている広告は、その枠自体が低単価で売られていることがほとんど。サイトの実績を確認するには、広告を出している雑誌やサイトを確認してみるのもアリです。
・会員数やアクセスが多い
1日当たりの会員数、アクセス数を公表していることがあります。
サイト側のアピールを完全にうのみにするのは良くないことですが、サイトへの流入数やSNSで拡散されている数は無料の「SEOツール」でチェックすることができます。
たとえば「SEOチェキ!」というページは、サイトのURLを入力するだけで検索順位の高さ、ソーシャルブックマークの登録数などを表示。
アクセス数そのものを判断できるわけではありませんが、サイトの信頼度を知る一定の指標にはなるかもしれません。
・法令を遵守するために警察へ届け出をし、認可番号の記載がある
児童買春や売春を防ぐため、国は「出会い系サイト規制法」を定めています。
出会い系サイトの運営者は都道府県の警察に対して届け出をし、認可番号をもらってホームページに必ず記載する決まりになっています。どのサイトも文字は小さめで確認しづらいですが、この番号がないサイトは怪しい、と思ったほうがいいでしょう。
・24時間サポートをしている
トラブルの相談にのってくれるサイト独自の電話、メール窓口を用意しているサイトがあります。
深夜にサイトを通して脅されたとしても、すぐに相談できる相談窓口があると便利ですよね。
サイトによっては、メッセージのやり取りでおかしい単語を書き込んだ場合に自動で検知する場合もあります。
・年齢確認をしている
しっかりしたサイトの運営元は年齢認証を求めます。たとえば免許証や保険証など身分を証明する書類を写真に撮り、運営元に送る方法がひとつ。生年月日と年齢さえ分かれば「住所など個人情報は画像処理して消してもよい」と、情報流出リスクを考えた仕組みにしているサイトもあります。
・SNS機能がある
運営元がしっかりしているサイトは、FacebookやLINEのメッセージ機能と似たようなメッセージ交換機能を持っているのが特徴。また、プロフィールページに登録する年齢や住んでいる都道府県も、身分確認をしているサイトならしっかり示してくれますよ。
・スマホ画面が見やすい
知らず知らずのうちに他サイトに誘導させ、アフィリエイトで稼ごうとする運営元も多くあるため、気を付けたいところです。サイトが優良であればあるほど、運営側がわずらわしい広告枠を消してユーザー側の使いやすさを重視する傾向にあります。画面の見やすさもちろん、サイトがサクサクと動くかもチェックしたいですね。
・料金体系が明確に示されている
サイトが老舗であればあるほど、入会前に「ここからここまでが課金の範囲」と料金体型をしっかり示してきます。これざっくりとしていると、入会後に思わぬ料金を取られてしまうかもしれません。料金体系が見やすい画面や文字のフォントで示しているサイトを優先したほうがいいでしょう。
・特定の相手を拒否できる機能がある
Twitter、Facebookなど主要なSNSにはブロック機能がありますよね。優良サイトでも、メッセージを交わす間に不快な気持ちにさせられたら、すぐブロックできる機能がついています。また、サイトによってはSNSと連携させているサイトも。たとえばFacebookを連携させることで、Facebook上の「友達」はあらかじめマッチングリストから排除できるサイトもあります。
・退会が簡単ですぐできる
優良サイトのスタンスは「来る者拒まず、去る者追わず」の姿勢で、良質であればあるほど退会方法も簡単な傾向があります。退会が簡単にできるサイトのほうが安心でしょう。
(3)まとめ
出会い系サイトを利用して出会う人が増えてきました。
一方で選ぶサイトや使い方を間違えてしまうと、思わぬトラブルにも遭遇しかねないのがネックです。
正しい知識を持ってネットをチェックし、良い出会いにつなげましょう。