出会い系サイトを使うときに、女性会員が本物の会員かどうかは気になるところ。
会員が偽物でないかどうか確かめるためには、正式書類を出す以外の方法で会員自身が怪しい人間でないか証明することも必要です。
「個人情報が流出しないか心配」と警戒感を抱く人もいるかもしれませんが、携帯番号をサイトの運営事業者に伝えることは、サイト全体の安全性を上げることにもつながります。
この記事では、ここでは電話番号による認証の方法やその背景、具体的な認証方法を説明します。
各出会い系サイトの電話番号認証を実際にやってみた記事はコチラ
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出会い系サイト登録するときに必要な認証とは
日本国内の出会い系サービスは無料会員登録を済ませて利用を始める前に、免許証など本人確認書類で年齢認証することを義務化しています。
しかし、サービスによっては免許証を提出する以外の方法で追加の認証を受ける必要があります。
追加認証の方法は2通りで、ひとつはFacebookのアカウントと出会い系サービスを関連づけ、Facebook上の友人リストを管理人、管理業者に受け渡すやり方です。
もう一つが携帯電話による認証です。
出会い系サイトに電話番号を教えておくことは、サイトへの二重登録を防止し、悪徳業者のサイト流入を防ぐ効果があり、結果的にサイト利用者は詐欺や売春などの犯罪の被害者になるリスクを軽減してくれます。
婚活アプリに登録する際に携帯電話番号を登録するようになった理由や、携帯電話認証を済ませるメリットを説明します。
出会い系サイトに登録するには電話番号認証が必要なことがある
電話番号による認証は出会い系アプリに限らず、多くのネットサービスで必須になりつつあります。
たとえば、Twitterに登録する際も電話番号による認証を頻繁に求められます。
最近Twitterでは若者を中心に複数のアカウントを持つユーザーが増えてきたといいます。
電通の2015年調査によると、大学生のTwitterアカウントの数は2.5個、20代は平均で2.7個のアカウントを使い回しているそうです。
若者を中心に、SNSで複数のアカウントを作ることは一般的になってきています。
一方で、Twitterは、サービス上で暴言を吐き、悪質なツイートを繰り返すアカウントを量産するユーザーもいます。
一人のユーザーが多くのアカウントを使うことを防ぐためにTwitter社は2014年に電話認証機能を導入しました。
怪しいアカウントが見つかったら、新規登録をするときに電話番号を伝えないとアカウントを凍結する事例が続発しました。
一般的なWebサービスでも電話認証は一般的なものになっており、この流れは出会い系サイトでも徐々に進んでいます。
では、電話認証が出会い系サイトにどれだけ浸透しているのかを調べていきましょう。
優良サイトに多い
多くの会員が集まる人気サイトや有料サイトでは、携帯電話による認証を進めています。
例えば、大手サイトのPCMAXを例に挙げましょう。
PCMAXは免許証やパスポートによる年齢確認の他に、携帯電話番号による二段階認証機能を導入しています。
メールアドレスとパスワードを入れて会員登録を済ませた後に、上のページから電話番号を申告することができます。
恋活よりも婚活を目的に利用する人が多い「Yahoo!パートナー」も、携帯電話認証を導入しているサービスのひとつです。
アプリのプロフィール編集画面を見ると、自分のアカウントの信頼性を上げるための機能があることがわかりますね。
ひとつはFacebookアカウントと連携させることと、もうひとつが携帯電話による認証です。
PCMAXのような大手の老舗サイトはもちろん、Yahoo!のような大手企業が運営しているサイトでも、電話認証を取り入れているんです。
電話番号認証の目的
ほとんどのアプリの場合、出会い系アプリで管理人に携帯電話を伝えるのは義務ではありません。
しかし、自分が持っているアカウントの信頼性を上げる意味で、携帯電話番号の認証を終わらせることはとても重要です。
その理由を探りましょう。
二重登録を防止する目的がある
Twitterで見られるように、ひとつのSNSに同一人物が複数のアカウントを登録するのが一般的になってきました。
数多くのアカウントを持って運営する悪徳業者の二重登録を防ぎ、アプリに介入できないようにすることが携帯電話認証を導入する大きな目的です。
携帯電話を複数持っていない限り、携帯電話の番号は固有のものです。
携帯電話番号を確認することで、その人が運営しているただ一つのアカウントであることが明らかになるのが、携帯電話を登録するメリットのひとつです。
出会い系アプリでは、ユーザーが異性からどれだけアプローチされたかを示す機能があります。
例えばpairsは、プロフィール画面で異性からアプローチされたことを示す「いいね!」の数を表示しています。
異性は「いいね!」の数から「異性から人気の会員なんだ」と判断し、アプローチするかどうかを決めます。
競争率の低さや連絡の取りやすさを理由に「いいね!」の少ない異性にアプローチする会員もいますが、アカウントを複数登録していると、個人に「いいね!」が貯まりません。
運営者が工夫してためているユーザーの人気度を測れなくなるため、サイト管理人の多くは架空の人物を装ったアカウントの登録を禁止しています。
ユーザーに携帯電話番号の登録を事実上義務化しているサイトが多いのはこのような理由からです。
業者の排除
携帯電話番号を登録する機能を付けるもう一つのメリットは、業者を排除できることです。
2000年代から台頭し始めた出会い系サイトには、かわいい女性のふりをする「サクラ」やサービス経由で小銭稼ぎをする「キャッシュバッカー」が多く存在していました。
2000年代の出会い系サービスでは一人ひとりのアカウントが個人固有のものであるか認証が取れていないものがほとんどでした。
その結果、男性会員が知らず知らずの間にお金を巻き取られる例や、18歳未満の児童が売春などの性犯罪に巻き込まれるケースが多発しました。
国は「出会い系サイト規制法」で個々のアカウントに対する個人認証を義務化しました。
基本的には免許証など個人確認書類を提出するだけで本人認証は済みますが、出会い系サイトの運営側は、利用者が安心してサービスを利用できるように電話認証や、月額定額制の料金体系導入など、分かりやすいサイト運営を心掛けるようになりました。
電話番号による認証は法律によって義務化されているものではありませんが、それでもユーザーにとっては安心感が生まれるものです。
ユーザー一人ひとりの電話番号を確認して「このアカウントは怪しいアカウントではない」と証明されれば、業者のアカウントは「怪しいアカウント」として目立ち、結果として悪徳業者をサービスから排除することができます。
最近は「悪徳業者ゼロ宣言」を掲げるサイトも増え、その結果、ユーザーも格段に増えてきました。
出会い系サイトのユーザーが増加したことは、本人認証や電話番号認証といった仕組みの導入の効果だと言えるでしょう。
電話番号認証の仕組み
それでは、実際に電話番号認証の仕組みを見ていきましょう。
Yahoo!パートナーを例に挙げ、実際に電話番号を登録していきます。
出会い系アプリには必ず「プロフィールページ」「マイページ」が存在します。
多くのアプリには、ユーザーが自己紹介するために最初に編集するプロフィール、マイページの中に電話番号認証ページがあります。
Yahoo!パートナーの場合は「信頼度UP設定」の中にFacebookアカウントとの連携設定、電話番号認証のページがありました。
遷移したページで、使っている電話番号を直接打ち込むと、携帯電話のSMSに6ケタの暗証番号が届きます。
アプリ画面に戻り、記憶した6ケタの認証コードを打ち込めば電話認証が完了します。
電話認証を済ませるまでにかかった時間はせいぜい3分弱。
想像以上に、カンタンに電話番号認証を済ますことができました。
Facebook認証も電話番号認証と似たような流れで登録を進めることができ、多くても5クリックほどで認証が終わります。
自分自身のアカウントを「信頼の置けるものだ」と思ってもらうために、面倒でも電話番号認証やFacebookアカウントとの連携は済ませておきましょう。
また、メールアドレス登録は普段使わないフリーメールアドレスで済ませることも重要。
万が一セキュリティが良くない出会い系サイトに登録したとしても、登録アドレスを普段使わないものにしておけば、迷惑メールが届く心配もありません。
間違っても、携帯メールアドレスで出会い系サイトに登録しないようにしましょうね。
電話番号認証のある優良サイト
登録者に電話番号認証を求める出会い系サイトは多くあります。
一般的に、会員数が多いサイトで導入する傾向があると言えるでしょう。
代表的なのは大手のPCMAXです。
登録手続きを終えた後に、ログインするためのアカウントを会員のニックネームやメールアドレス、電話番号の中から選ぶことができます。
電話番号を登録する場合は、プロフィールページから専用ページにアクセスしましょう。
PCMAXでは電話認証を受けるとき専用のダイヤルに電話して認証を受ける方法をとっています。
パソコン版だと、QRコードを読み込んでダイヤルすることも可能です。
電話をかけると、自動音声で「電話番号を確認しました」と告げられます。
電話を切ってから「次へ」ボタンを押せば、電話認証が完了します。
メールアドレスを打ち込んでログインするよりも、電話番号でログインした方が便利であるとは言えます。
ただ、PCMAXの場合はアカウントが電話番号でもメールアドレスでも、相手にとっては電話番号認証を済ませたかどうかはわかりません。
電話番号認証を必ずしも済ませる必要はないと言えるでしょう。
電話番号認証を求められるサイトはあまり多くないようですが、大手出会い系サイトの「ワクワクメール」は登録時に電話番号認証を求められます。
他の出会い系サイト、アプリは会員登録を済ませた後に電話番号認証でアカウントが業者のものでないか確認することが多い傾向にありますが、ハッピーメールだけは別のようですね。
登録ページに電話番号を書き込み、登録を済ませてから運転免許証などの書類をサービス側に出し、本人確認する珍しい形を採っています。
電話番号を変えられる「婚活ナンバー」も使ってみよう
電話番号を出会い系サイトに登録しなくても、いずれ「会いたい」と思った異性に電話番号を知らせる必要性は出てきます。
「電話番号やLINEのIDを知らせるのは不安」と思う人におすすめしたいのが、NTTコミュニケーションが提供している「050あんしんナンバー」です。
この有料サービスに加入すると、080や090で始まる自分の携帯電話番号の代わりに、050から始まる番号を伝えられるのが大きなメリット。
出会い系サイトに登録したとして、勧誘など怪しい電話が来たら嫌なものですよね。
その分、このサービスでは電話を受信するかどうか、パソコンから設定することができます。
相手が電話番号を知らせている場合は、この番号のみ着信を受け入れる設定にすることも可能です。
こうすれば、出会い系サイトのメッセージ欄で「電話番号を教えて!」とお願いされたとしても、080や090で始まる自分の電話番号を告げずに連絡先を交換することができます。
なお、「050あんしんナンバー」は懸賞に応募する際に電話番号を知られたくない場合や、高齢家族への詐欺電話を防ぐために導入している利用者もいるそうです。
恋活・婚活に限らず、知らない人に電話番号を知らせざるを得ない場合はこのサービスを利用するのもいいかもしれませんね。
まとめ
電話番号を使って出会い系サイトに登録し、アカウントの信頼度を上げる作業には心配も伴うことでしょう。
「電話番号をさらされるかも…」と心配に思うのも無理はありません。
それでも、相手に「このアカウントは業者かも」と不安を抱かせながらメッセージを交わすよりも、認証を済ませて相手に安心感を持たせながら運用するのはとてもいいことです。
アカウントの信頼性を上げれば、より多くの異性からアプローチを受けられるようになるかもしれません。
また現在は出会い系サイトの危険性も低くなっており、気がつけば支払督促や不当請求、架空請求が自宅に届いている…という可能性はまずありません。
出会い系サイトに登録するときは、本人確認書類の提出やFacebookのアカウント連携とともに、電話番号による認証も済ませてからアプローチしてみましょう。